アプリディレクターという仕事、バランス感覚を保ったサービス作り|Vol 11.井上 貴裕

TesTeeで共に働くメンバーについて、
どんな思いを持って働いているのかを紹介していく「#Members

今回は、アプリディレクターの井上 貴裕さん。
創業メンバーとしてサービスの成長を支えてきた井上さんにアプリディレクターの仕事内容や、展開するサービスの要である「powl」についてインタビューしました。

名前:井上 貴裕(いのうえ たかひろ)
紹介:個人でiOSアプリプログラミングを勉強し、iOSアプリ育成ゲーム「iNeet」をリリース。無料ゲームカテゴリにて1位を達成。スマートフォンアプリ制作会社にてディレクター/デザイナーとして数多くのアプリ開発、運用を経験した後、2015年よりテスティーにディレクターとして参画。 趣味は三国志とジョジョ。

ユーザビリティと事業のバランスを保つことが最大のユーザーファースト

powlアプリの特徴、ディレクターとして意識したこと

今回は「powl(ポール)のアプリディレクター」について詳しくお伺いしたいと思います。まず、powlがどんなアプリなのか教えていただけますか?
井上
powl会員数250万人(*2021年2月末時点)のモバイルアプリです。アンケートを中心としたコンテンツを配信し、そのコンテンツを楽しむことでポイントのインセンティブが付与されます。獲得したポイントは様々なオンラインギフトに交換することができるという仕組みです。
最近はこのようなポイントをためるサービスを利用することを「ポイ活(ポイント活動)」という言葉も出てきているようですね。近いサービスがいくつかあると思いますが、powlの差別化できている点はどんな部分ですか?
井上
powlは「スキマ時間を豊かにする」というアプリコンセプトを持っています。なので、各コンテンツは短い時間でできるものが中心になっていて。ちょっとした空き時間にアプリを利用するとすぐにポイントをゲットできる手軽さがあります。
井上
また、モバイルアプリとしてユーザーインターフェースがスマートフォンに特化しているので使いやすいことも差別化のポイントです。スマートフォンで使いやすいという点や、チャットをしているようにサクサクとコンテンツを消化できることから若年層ユーザーが多いのも特徴です。
ありがとうございます。では、次にアプリディレクターとしてのお話をお聞きします。アプリを運営する上で大事にしていることはなんですか?
井上
キーワードとして、常に意識しているのは「ユーザビリティ」です。アプリ内では雑多さを限りなく排除し、視認性の高いデザインにすることを心がけています。先ほど言った「スキマ時間」のコンセプトがブレないのも大切で、アプリを開いてすぐにポイントが獲得するという成功体験がある状態も意識しています。
事業的な観点からはどうでしょうか。
井上
そうですね、アプリの運営はバランス感覚が大事だと思っています。ユーザビリティを追求するだけではアプリ運営は成り立たないので、ディレクターとして収益のバランスを保つことも常に考えていました。例えば、広告などはユーザーにとってヘイトだけれども、事業サイドの要望もある。自分の場合はどちらの意見も鵜呑みにしないようにしていました。
井上
それは、意見や要望を聞き入れないということではなく事業として継続していくためにユーザーファーストとのバランスを慎重に見る必要があるからです。事業を続けることが最大のユーザーファーストだということを意識して、事業とのバランスを保つことが重要だと思っています。

一緒にサービスをよくしていくために意識している「背景説明」

アプリディレクターの条件と適性について

それではもう少し職種に関して深掘りをしたいと思います。アプリディレクターのKPIを具体的に教えてください
井上
アプリディレクターとしてですと、やはり1番は「売り上げ」です。他にもアプリのDAUやアクティブ率もKPIとしています。
それらのKPIを達成するために様々な改善施策を推し進めるかと思いますが、どこのチームと一緒に動くことが多いでしょうか?
井上
特に多くコミュニケーションをとるのはクライアントサイドのエンジニア、そしてデザイナーです。powlならではだと思うのは「BizDev」とのコミュニケーションがあることですかね。他社との協業によるアプリ内コンテンツの追加をする時などは、仕様に関する部分から実装までを一緒に進めています。
井上
他にも各種問い合わせはアプリ内コンテンツに関わるものも多いのでCS(カスタマーサクセス)とも連携しています。
powlアプリのディレクター職に必須だと思う条件はなんですか?
井上
先ほど言ったように、第一にはユーザビリティと収益のバランスが分かっている人がいいと思います。ジャンルは少し異なりますが、ソーシャルゲームやメディアアプリなどとは近い部分があると思うので近しい業界にいた人も適性があるのではないでしょうか。あとはデザイナー・エンジニアと円滑なコミュニケーションをとれる人ですね。
では、これがあったら嬉しい!という歓迎条件はありますか?
井上
関わる人が多いポジションなので、ディレクターとしてサービス運営したことある人だと嬉しいな、と思います。他には、インセンティブ系メディアアプリ・サービスの運営経験者ですかね。ほとんどいないですよね。(笑)
それはかなりニッチな歓迎条件ですね…!あくまで”あったら嬉しい”ですからね。いうのは有りです!(笑) 次に、powlアプリのディレクターとして知っておくべき市場やサービスはどんなものがありますか?
井上
ファジーな回答になってしましますが、最低限ポイントメディアをいくつか知っていて、実際に利用していているとベストです。ユーザーの目的とpowlというサービスを俯瞰してみられることが、これからのpowlアプリディレクターとして合っていると思います。
井上
他にはtoC向けのモバイルアプリ・サービス市場を見ていることが挙げられます。powltoCのサービスとして成長させるために、モバイルアプリはジャンルを問わずに動向を追うことが必要だと思います。
ありがとうございます。では最後に、テスティー社の根幹となるpowlアプリ、そのディレクターとして井上さんは何を大事にしていていますか?
井上
ひとことでいうと「背景説明をきちんとすること」です。当たり前のようにも思えますが、新たに機能を入れる際や、コンテンツを入れる際に用件だけではなく、その目的を意識的に伝えるようにしています。
それはどのような意図があるのでしょうか?
井上
各所と連携して作業するディレクターの特性上、実際に手動かすクライアントサイドエンジニアやデザイナーに「なぜ、こうしたいのか」を先に伝えておくことでロールバックが発生しないようにしています。自分の伝達不足で意図してないものがあがってこないようにするリスクヘッジの意図と、目的を伝えることで現場からより良い提案やフィードバックが生まれることもあるので、一緒に作っているという感覚を共有するためにも背景説明を大事にしています。

あとがき

では、次なるアプリディレクターに伝えたいメッセージをどうぞ!
井上
powlはサービスは立ち上げを経て、成長期から成熟期に近いフェーズにきています。細かな改善の施行することが得意な人、俯瞰的な視点でサービスを捉えて行ける人にぜひpowlを支えて欲しいと思っています。

powlを「体温を感じるサービスにしたい」と、ユーザー体験の設計に関する様々な仕様、デザインやCSなど細部にまで配慮してサービスローンチからアプリ事業を支えてきた井上さん。ユーザーファーストかつ事業的観点のバランスを保つことが大事と言うお話は全てのサービスに共通する大切な感覚だと思いました。

#Members」では、引き続きサービスに携わるメンバーの思いを紹介していきます。

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