〈1on1〉メンターの役割と、アジェンダの組み方

こんにちは。テスティー広報の小林です。

今回はテスティーで行われている1on1ミーティングに関するインタビューの第2弾!

前回は1on1をなぜ始めたのか、企業の成長とともにどう形を変えていったか
代表の横江に始めたきっかけやどのような点を重視しているかなどをインタビューしました。

前記事:〈1on1〉導入方法と重要なポイントを代表に聞きました。

今回は、テスティーのリサーチ事業部マネージャー 倉田博之さんにインタビューしました。

1on1のメンターとは

メンターは、仕事や人生における「指導者」「助言者」「理解者」「支援者」などを指し、企業におけるメンター制度では、先輩社員が新入社員や後輩の「日々の業務や精神的なサポートをする制度」と捉えられています。

【そもそも、メンターの由来とは】

メンターは、古代ギリシャの長編叙事詩「オデュッセイア」の中に出てくる「Mentor(メントール)」という人物に由来しています。
Mentorは、オデュッセイアに登場する王の教育や助言を与える賢者でした。
その後、Mentorは英語で「メンター」と呼ばれるようになり、仕事や人生をよりよくするための支援者として、対象者への指導や助言をする人のことを指すようになりました。

1on1では、助言を行う側の社員(上長)が「メンター」、受ける側を「メンティ」というようです。

テスティーのカルチャー。(名前の呼び方)

ここで、少し話は脱線しますがテスティーには少し変わったカルチャーがあります。

会社という組織において、一般的には〇〇社長など名前に役職名をつけたり、〇〇先輩などをつけて呼ぶことが多いかと思いますが、テスティーでは全員が「さん」という敬称のみ、あるいはあだ名で呼び合っています。

また、「社員(正社員、契約社員、アルバイト、パート、業務委託)」という言葉も使いません。
取材を受けた際も、紹介をする際も必ず「メンバー」という言葉を意識して使っています。

その背景には時間の拘束や雇用形態に関わらず全員が「一緒に働く仲間である」という意識を浸透させてきた代表横江の思いが会社の文化として根付いていると言えます。

なので、1on1に関しても「メンター、メンティ」という言葉はあまり使われていません。テスティーではチームのまとめ役であるマネージャーやリーダーを中心に1on1を行なっています。

では、そんなテスティーのマネージャー倉田さんにお話しを伺っていきます。

最初にメンターになった時、あえてやり方は決めなかった。

1on1のメンターになった時の心構え。

倉田さんは2018年入社ですが、今までに1on1の経験はありましたか?
倉田
ありませんでした。今までは360度評価というと言われる制度や、一般的なテーブル方式に則った人事評価をする会社にいました。
1番最初は受ける側、そして自分が1on1をしていく側になりましたがどんな心構えをしましたか?
倉田
元々の性格もあると思いますが、あえて気構えませんでした。基本的に自分は放任主義なのでアジェンダを細かく設定するよりも、今日は何が話したい?と聞いてそのテーマについて話していくことが多かったです。
それで話しのネタはちゃんと出てくるんでしょうか?
倉田
テスティーは普段からコミュニケーションがかなり活発な方だと思うので、1on1の時間では現状の悩みや課題だけではなく、例えプライベートなことでも何かあれば一緒に考えるよ。という話はしました。
倉田
まずは、普段考えていることや価値観を共有してもらうことで、それぞれの個性を理解したいという意図もありました。当たり前かもしれませんが、人によって性格や役割が違うので、この時間を通して接し方や仕事の振り方を考えようと思っていました。

あえて時間をとる理由を伝えると1on1の質は向上する

1on1がもたらすメンバーにとってのメリット

メンター目線からみて、1on1を継続的に行うことは受ける側にどんな効果をもたらしていると思いますか?
倉田
始めた頃は議題をその場で考えて話していたメンバーも、回数を重ねていくうちに瞬発力で話すのではなく、準備をするようになっていきました。フランクに話す場とは言え、業務がある中で30分を取る意味を自発的に考えるようになっていくようです。
受ける側が自発的に考えるようになると、話しの内容は変わりますか?
倉田
そうですね、その人が持っている悩みや業務上の課題感を継続して聞くことができるようになりました。そのことによってメンター側はその人の強みを生かした業務アサインができると思うんです。それは巡り巡って会社にとっても良い効果をもたらしていると思います。
確かに、個に寄り添って業務の振り分けやアサインをしている印象があります。それは個人にとっても良いところを伸ばせる環境作りをしているんですね
倉田
「会社にとって」という考えももちろん必要ですが、こうやって良いことも悪いことも話せるような関係と場を作って置くことでシームレスにチーム編成や業務振り分けをすることができます。

タイムリーな情報共有は生産性の向上に繋がる

1on1の目的と効果

チーム編成や業務の振り分け以外に、効果があったなと思ったことはありますか?
倉田
こまめにコミュニケーションをとっているので、いわゆる「心理的安全性」を確保できている状態は作れているかな、と思います。
心理的安全性を担保することはチームや業務にどんな効果がありますか?
倉田
まず、チームに関しては成長促進に効果的だと思います。よかったら皆で喜ぶ文化がありますし。(目標達成したチームには”達成会”という会社からのご飯会補助があります)
リスク回避という観点ではどうですか?
倉田
何かあってもタイムリーに情報共有をできるので事態が大きくなる前に問題を回避できる環境が整っていると思います。仮に当事者同士で言いづらいことがあっても自分を通して伝えることもできるので。
最後に、メンターから見た1on1がもたらす効果を教えてください
倉田
1on1のもたらす効果は冒頭で言った個の強みを生かした場を作りやすくなる点や、何かあったら相談できる環境を作る=安心して業務に向かえることで全体として生産性が向上する点だと思います。

あとがき

今回は、チームのマネージャーとしてメンターをしている倉田さんにインタビューをしました。

質や内容にとらわれずに、価値観を理解をする場として1on1に臨んでいることが伺えました。
また、倉田さんは仕事の悩みだけではなく人生の悩み相談にのることもあるそうで…!その人が変わっていく(成長していく)姿を見ることができるのも1on1の良いところだとおっしゃっていました。

1on1に関しては引き続きメンターやメンバーにもその効果などをインタビューしていきます!

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